石峰雨竹製広東窯変均釉袋式長方鉢
龍窯(登り窯)を再興してまで再現したかった古渡鉢の味わい
商品解説
本場である中国広東省・広州の窯元で焼成された石峰雨竹の広東鉢。古渡鉢の再現にこだわり、長らく放置されていた登り窯を再興、当時の胎土と釉薬、製法までをも再現しています。登り窯での焼成が生み出す美しい発色と窯変は量産品でありながら1点ものの味わいを見せています。型は古渡鉢を模範とし、現代にも使えるオリジナルの型を用いています。石峰雨竹が誇る大型鉢シリーズ。二尺を越える大鉢は収縮率の割合が大きく、歪みや割れが生じやすく、炎の調整や廻り方など格段に難しいとされています。現在、日本や中国でも超大型鉢を生産する窯は少なく、色鉢となれば皆無に等しい状態です。これだけの大きさの鉢を登り窯で作るのは熟練の技とこだわり以外のなにものでもありません。現代中国鉢にしてすでに名鉢の品格を備えた石峰雨竹の最高峰シリーズです。
瑠璃釉をベースに綺麗な窯変をみせる、その名も窯変均釉。石峰雨竹オリジナルとも言えるその釉薬は登り窯でなければ出せない味わい。比較的珍しい型の袋式長方鉢。やや浅めに作られているのは雑木を植えることを念頭にデザインされたものだと思まれます。立木樹形や模様木はもちろん、株立ちや寄せ植えにも使える重宝する一枚。落款:石峰雨竹・他
※広東特有の薬ハゲ・ピンホール・若干のガタ・垂れ薬のカケ・小さな傷、また若干のサイズや発色の違いはご了承下さい。
※足裏に滑り止めが施されている場合もあります。
ブランドプロフィール
次世代の盆栽愛好家へと繋ぐ 現代に再現された 中国釉色名盆器
石峰雨竹製色鉢は、樹鉢の本場である中国・広州の窯元で焼成された現代中国鉢である。いずれも古渡鉢の名品を参考に作られたものではあり、型・寸法はもとより、釉色の美しさや窯変による発色の変化など、一見しただけでは本歌との見分けも困難なほどの高い完成度を誇る。昨年の国風盆栽展(第91回展)に併設された立春盆栽大市の売店ブースで初めて紹介された際には、並み居る盆栽作家や売店業者、愛好家から絶賛され、初回の輸入分が即座に完売するという異例の事態となった。 本器製作の仕掛け人は、株式会社エスキューブ会長で、羽生や銀座に店舗を構え、盆栽や樹鉢の売買を幅広く手掛ける森前誠二氏。「古渡鉢が日本から海外へと大量に流出する中、次世代の愛好家が国風展などの大舞台に、当たり前に使って頂ける鉢を遺したい。」との想いで開発に乗り出し、数年の時間をかけてようやく完成を見たという。古渡名品の模倣ではなく、完全に再現すべく、明朝時代に築かれたという「龍窯」を再興。現代のガス窯や電気窯では再現できない「火変わりの変化」を得ることで古渡の味わいを見事再現してみた。登り窯は炎を安定させることが難しく、不良品が生じる確率が高く歩留まりが低い。また燃料の入手など問題点も多く、窯入れは半年から1年に1回という。そのため作品数はごくわずかとなる。まさに盆栽や樹鉢に精通する栽匠が妥協することなくこだわり抜いて再現した、最高の古渡写し鉢です。
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